兄貴とか。

まだ読みかけだけど。っていうか、一回読んだことがあるはずなのに内容を全然覚えてなくて、今改めて読んだら結構感動した。『だんご三兄弟』『ピタゴラスイッチ佐藤雅彦×『元総務大臣竹中平蔵という贅沢なメンバーで経済のケの字からの解説を試みている本。
経済って、多分諸子百家的に意見があると思うんだけど、竹中さんの考え方がこの本の中でシンプルにまとまっていて分かりやすかった。普通の人が「何で」と思うような、消費税を多くしたい、人頭税を取りたいという立場の人の言い分が良く分かる。その分所得税を減らして、がんばった人が報われる世の中にしたいと。まあ、その前に税金のバラマキをなんとかして、減税とかしてくれないとなあ。
ここ最近、「従業員に無理させないと元が取れないような商売はやめるべき」というのが持論であるんだけど、本書の中で出口戦略という考え方を使って説明していて非常に納得した。会社の成り立ちの話とか、終身雇用とか、色々と含蓄があってよかったなあ。自分が社長だったとして、どうやったら上手く会社を潰せるか(解散させるか)なんて思考訓練してみるのも面白いかもしれない。分社化、企業買収…この辺がキーワードかも。
なんで海外の会社は株式会社でも「Ltd」(Limited;有限…日本の会社形態で有限会社というのがかつてあった)ってついているのかとか、ちょっと前に調べたようなこともちゃんと書いてあった。大企業にケンカを売ってのし上がった湖池屋カネボウの話なんかも面白い。
十年近く前の本だから、アジアのことを大きく取り上げていたけど、今ならBRICs、アフリカ…また対談やってくれないかなあとか。ドバイのもつ影響力とかも誰か易しく説明してくれないかなあ。
本の随所に佐藤さんの落書きが入っていて、見た目にも楽しい本。多分、学生時代のノートにもこういう落書きを書いていたんじゃないかなーとか。これで頭に入るならいい工夫。
ちゅうか、佐藤さんが素人という立場なのに結構詳しいんじゃないかという点について。

おお、これ欲しい〜
なんていいつつ、「サインはVGA」も殆ど使っていないわけだが。

これは…!買っておかないと。