「ボクたちクラシックつながり ピアニストが読む音楽マンガ」読了。

この1年くらいで盛り上がった音楽マンガ―いずれもTVアニメ/ドラマ/映画化している―を取り上げて検証している。まあ、なんていうか…関連本?すぐには思いつかないけど、音楽(クラッシック)を扱った漫画は他にもありそうな気はするけど、そういうのを取り上げずに近作のみ扱ったのは新書として厚みがないかなあと。
著者がピアノの先生なだけあって、やはりその方面の事情はとても詳しく書かれてます。日本と欧米諸国の音楽教育の比較とか、そういった「事情」の様な部分は門外漢にとってはやはり面白いです。
読んでて一番目を引いたのは、最終章の「音大生は不良債権か」というところですかね。就職問題を簡単に出しつつも、こんな台詞が出たのはのだめの中でもほんの1コマですが、わざわざ一章まるまる掛けて解説しているあたりに何か教育者としての本音のようなものを感じます。まあ、そういう観点で言えば他の芸術系、体育系、文系も似たり寄ったりの事情はあるのではないかと思いますが…。