NANA

「これがママの乗ってきた船?」
輝くタラップに足を乗せると奈々の体は瞬く間に転移された。
「ちょっと!」
ナナは話を聞こうとしない奈々に続いてマザーシップに足を踏み入れた。


マザーシップの内部はまるで奈々の帰りを待っていたかの様に計機類は暖かな光を放ち、そしてスイッチーつで何時でも星を飛び立てそうな状態だった。主人の帰りを待つ間、来る日も来る日もメンテナンス・ロボットが掃除していたのだろう。古びた様子が全くない。ライト・ダウンしてDJでも呼べばパーティが出来そうな位だった。
「奈々…本当に帰るの?」
奈々は振り返ると、奈々と同じ姿に戻ったナナが居た。
「母星はとっくに滅びているはずよ。あなたのママも…実はこの船が不時着する時に亡くなってしまったの」
沈黙。
「…そんな気がしていたわ。『巨人の墓場』に行った時、ママの名前を見つけたから。」
「どこでその名前を?」
「巨人さんに教えてもらった起動キーワード。慰霊碑に書かれているのはおかしいと思った。そしてあなたが『マザー』と言うとき、敬意というか愛情を感じたわ。どうしても宇宙船の事を指しているとは思えなかった」
ナナの声のトーンが変わった。
「ふふ…レプリカントが感情を持つなんて想定外でした」
「ママ!?」
「いえ、私は『ナナ』。あなたのDNAから作られたレプリカント。あなたをここまでそれとなく導くために造られた、ロストテクノロジーによる最後のレプリカントです。そして今私を喋らせているのはあなたのママの疑似人格プログラムです」


…という夢を見た。
俺の中でNANAはファンタジーSFだった。(原作知らないし)
あと、ナナはマダンテを使える設定。