劇場版CLANNAD

劇場版CLANNADを観に行った。


公開当初はまあどうとも思っていなかったが、TV版が存外に良さげなのと、何より監督が出崎統ということなので気になってしまった次第。


ロードショウは殆ど終わってしまっており、都内でやっているのは唯一池袋だけだった。しかもレイトショウ。
窓口に行くと結構行列ができていた。時間的には前述の他HERO、ヱヴァンゲリヲン位なのに前の方からは私の目当てと同じチケットを求める声が聞こえるので大層驚いた。でも実際埋まった座席は3割くらいか。


事前の情報によると、ゲームをやったことがある人はブーイング、ない人はまあまあという事だったが、私は後者に属する。そのため、結構期待していた。
出崎演出、と呼ばれるくらい特徴的な手法を使う監督で、アニメーターとしてはかなりの古株になる。確かに「エースをねらえ」「巨人の星」みたい思える場面が多々あった。突っ込みだすとストーリーそっちのけになってしまう。これは演出が古臭いというよりは、監督の持ち味というべきなんだろうなあ。それをいったら古参アニメーターはみんな古臭いことになっちゃう。自分はむしろ、キャラクターの動きはやっぱり80sを感じるなあ。少女マンガ的に肩幅の広すぎる主人公のショットとか。俺的には大好きだね。


ストーリーは、これこそ事前知識なしで行ったのだが、途中から通路を挟んだ隣の人は途中から泣きどおしだった。(笑)
テーマが家族ということで、只主人公とヒロインの恋愛を通してより大きな愛を描くところに感心している。自分と相手しか見えない、という所からの成長というか。
TV版でどういう展開になるのか全然分からないが、本編とはまた異なったものになるだろうと思う。主人公の確執が、どのように解決されるのかが一つのポイントだと思うが、その意味で本作は上手かった。
ただ、「夢」の扱われ方は、うーん。春樹的なものを期待するなら春樹を読んだ方がいいんだろうなと思った。ただ、主人公の中で現実という悪夢が最後どのように転化されたのが想像してしまうなあ。


誰かが書いていたけど、画面がとてもハイコントラストなのはスクリーンを意識してとのことだろうと。なるほど、と思った。これ見たいと思ったら劇場に足を運ぶべし。9日までやっているとのこと。


ていうか、ヒロインって19〜20歳で高校生?