初版がちょっと古い(2000年頃?)けど、非常に面白い読み物だった。カービングスキーがスキーに対して如何に革命をもたらしたかが書かれている。
自分の周りはスキーヤーが多いのだが、あるボーダーに言わせれば「スキーはださい」とのことだ。本書曰く、バブル前後のスキーブームと長スキーの扱いにくさがゲレンデから遠ざけさせた原因ではないかとの事。滑って試した感じではスキーのプルークボーゲンをたらたらやっている間にボーダーはスライドターン・カービングターンができるようになりそう。習得期間が同じならボードで出来ることが断然楽しいし格好いいし。でもパラレルが出来るようになればスキーもかなり格好いい(ハズ!)。アパレルもかっこよくなってるしね!
といっても、カービングスキーに乗ったからといって誰でもすぐにカービングターンが決められるようになるかというとそれは別の話、と結構慎重な姿勢。「32日」という言葉がキーワードとして載せられている。通算で32日滑ればパラレルに移行できるんじゃないかと。あんまり根拠らしい根拠がなかったけどw
まあ、カービングスキーまんせー視点なんで、長スキー・ショートスキー全否定(カービングへの移行も無理)的な発言はいかがかと。カービングスキー以前にも長スキーでウェーデルンやカービングしている人も居たわけだし、ファンスキーでエアをキめるのも楽しそう。


この文章でカービングスキーが一般的になりはじめたと主張している'97-'98シーズン(僕がスキーを始める一年前)から十年たった今、スキーヤーとボーダーの割合が50:50(ゲレンデ情報サイトを信じれば)のことを考えれば、スキーの楽しさも認知されているわけで、改めて主張するまでもないことかなあという感じはする。まあ、スキーヤーは理屈好きの人が多いのと、目標がカービングばかりというのもなんだかなあと。フェイキー、モーグル、エア、ハーフパイプ、ジブ色々試してみたいのですよ。(でも、カービング出きる様になりたいなあ!)